コーヌステレスコープ
Konus telescope
ドイツで開発された、コーヌスクローネは金属の金具が見えず、見た目に美しい入れ歯として1980年代より日本でも広まってきました。
コーヌスクローネの優れたところの一つは修理ができることです。
私達が、コーヌスクローネを患者様に選択する時、失った歯の部位だけではなく、将来起こりうるリスクも考えます。
一見しっかりしているように見える歯でも神経の治療をしていたり、歯周病があると5年後、10年後には失ってしまう可能性があります。
そのようなリスクをすべて考慮して、何度も作り直しが必要がないように設計をし、万が一失ったとしても、修理ができるようにしておきます。
コーヌスクローネはその特徴を発揮するためには、精密かつ正しい製作方法が必要であり、大変難しい技術です。
IPSG認定歯科医院では、本場ドイツにてコーヌスクローネを直接学んできた、顧問の稲葉繁先生より正しい製作法の指導を受けおりますので、患者様に長期にわたり使っていただくことができます。
このようなコーヌスクローネ専用の機械がなく、フリーハンドで研磨を行うと、角度が変化したり軸壁に丸みを帯びてしまいます。
正しい方法で製作したコーヌスクローネは、「ゼロフィッティング」することができ、適度な維持力を発揮させることができます。
コーヌスクローネの維持力を確実に発揮させるためには、コーヌス角度6度をいかに正確に形成するかが重要なポイントとなります。
「コーヌスクローネの生命は内冠にあり」といっても過言ではありません。
ドイツの歯科技工所には必ずあるコナトア、日本ではまだまだ普及しておりませんが、コーヌスクローネなどの全顎技工には必須のアイテムとなります。
ドイツの技工所において、出来る限り少ない器具で、短時間に補綴物を製作しなければならない必要から生まれました。
コーヌスクローネは、1つのものを作ろうとした時、様々な方向から検討され最善の方法がとられることが常とするドイツで開発されました。
これら一連の作業を、チェアーサイド、ラボサイドでお互いをチェックし合いながら連携することで、安定した維持力を得られ、患者様の喜びへと繋がります。
ドイツでは、コーヌスクローネの支台歯には原則として神経のある歯を使わなければならないということでしたが、日本においては、歯の神経を取ることで、歯が割れてしまい、トラブルの原因となるケースも多くみられます。
正しい方法で行われたコーヌスクローネは、多くの症例で10年、20年と長く使っていただいております。
残念ながら歯を失ってしまった場合、インプラントという傾向が顕著ですが、 高齢者の多くが、他に病気を持っている、 歯周病がある、骨粗鬆症で顎の骨がもろい、などの理由で、 インプラントでの治療が難しい場合もあります。
超高齢社会を迎えた今こそ、コーヌスクローネは日本に求められる技術であると感じます。
海外にお住いの患者様でなかなか来院できないような方に対しても、修理方法が複雑ではないので安心して使っていただくことができます。
様々な種類のテレスコープシステムの中から患者様に合った方法を提供させていただきますので、ぜひ一度ご相談ください。